プーアル熟茶(プーアール茶)重合カテキンの秘密


最適な天候と豊かな土壌
お茶の発祥地、西双版納
お茶の発祥地、西双版納
世界有数のお茶の最適環境


真っ赤な土がプーアール茶の重合カテキンを育てます
真っ赤な土が重合カテキンを育てる


彩香のプーアール茶契約農園
彩香の契約農園
樹齢数百年の茶の樹があちこちに


お茶の発祥の地!最適な天候と、豊かな土壌の茶畑

プーアル熟茶(プーアール茶)の産地は、中国 雲南省 南部のシーサンパンナ(中国名:西双版納)です。
シーサンパンナでははるか2000年以上前からお茶の樹(原種)が自生していて、お茶の起源はここだと言われています。

雲南省全体では年間の茶葉生産量が10万トン以上あり、なんと雲南省だけで日本全国の緑茶生産量を超えています!


シーサンパンナは素晴らしい土壌に恵まれています。
お茶の成長に適した赤土で、しかも数千年前から複雑な生態系、大自然で育まれた栄養分豊かな土壌だからこそ、重合カテキンたっぷりの香り豊かなお茶が育つのです。

またシーサンパンナはラオスやカンボジア、ベトナムへと続くメコン川の上流になるため、その川からもたらされる水分をふんだんに含んだ空気が流れています。この空気こそが早朝の茶畑の霧になり、風味豊かでまろやかなお茶を育てるのです。

シーサンパンナの茶畑は標高が1000m以上の亜熱帯気候で、雨季(5~10月)は毎日のようにスコールのような雨が午後3~4時ぐらいに短時間で降ってきます。この雨のおかげで、お茶の新芽はすくすくと大きく成長します。

また、多くの茶の樹は、数十年を超えており、数百年以上の老木もあちこちにあります。それでも、こんなに年数が経っても、味わい豊で重合カテキンが多いお茶を作ってくれるのは、この豊かな環境のなせる技です。


契約農園にて、重合カテキンたっぷりの茶葉を生産

当社では、シーサンパンナでも茶葉の品質が非常に優良だと評判の産地「玉寿山(ぎょくじゅさん)」と「拍沙山(はくささん)」という2つの地区の原料を仕入れているプーアル茶製造工場から茶葉を仕入れています。

この2つの産地は、標高が1500~2000mもあり、夜と昼の気温の差も大きく、朝になると霧が発生しやすいため、まろやかで香り豊かな、かつポリフェノールが多いお茶が採れます。

標高の高い農園は初夏になっても気温が上がらず、春茶のような爽やかなお茶が取れ続けます。日光は強くなるのでお茶の葉は元気に光合成をして、重合カテキンがたっぷりのお茶に成長するというわけなんです。






世界一大きい!雲南大葉種を使用


重合カテキンが最も多く、世界一大きな、雲南大葉種を100%使用

プーアル熟茶(プーアール茶)に利用するお茶は「雲南大葉種」と呼ばれる品種です。
この品種は世界中の様々なお茶の品種の中でも重合カテキンが最も多い種類の一つで、雲南でしか育たない貴重な品種です。

この品種は雲南で何千年も昔からゆっくりと育ってきた品種で、決して人の手では作り出せない本当に貴重な品種なんです。

今ではお茶の樹は「挿し木」と言われる生育方法で、同じ品種をたくさん増やしながら茶畑として育てていくのが一般的ですが、この雲南大葉種は1株1株がお茶の実(種)から育っているため、それぞれ違った個性を持っていて、その複雑な個性の絡み合いから育ってきました。
もちろん病気に弱かったり、うまく育たない樹もあったことでしょう。
そうして雲南の大自然で淘汰されてきたお茶の樹だからこそ、重合カテキンが豊富で力強いお茶が作られるわけです。
雲南大葉種は本当に長い年月を経て、今に残る大切なお茶の品種なのです。

大葉種はその名のごとく、茶葉がとにかく大きくて肉厚です。

大きな面積で光合成を行うわけですから、もちろん重合カテキンもたくさん生み出すことができるんです。


雲南省でしか育たない大葉樹
雲南省でしか育たない大葉樹
大きな樹ばかりだから、茶摘みも手摘み

こんなにも大きいんです。
こんなに大きなお茶の葉!
 


通常の2倍の手間をかけた製法
日干しで茶葉を乾燥させます
美味しさの秘密は日干し製法


プーアール茶の発酵の過程
最も重要な発酵の工程
通常の2倍以上の手間暇をかけます。


プーアール茶成形の工程
成形の工程


プーアール茶は日本で蒸気殺菌します。
日本国内で蒸気殺菌しています。



まろやかで風味豊かなお茶ができる天然日干し緑茶製法

プーアル熟茶(プーアール茶)の原料は雲南で昔から作られてきた釜炒り日干し緑茶を使用します。

緑茶には日本茶のように蒸気で仕上げる蒸し緑茶と、中国で一般的な釜炒り緑茶があります。雲南で作られる緑茶はその釜炒り緑茶の中でも、もっとも自然な風味を活かせる「天然日干し製法」で仕上げられています。

天然日干し製法の一番の特徴は味わいのまろやかさと独特の香りにあります。
一般的な熱乾燥機械などで緑茶を乾燥させると製造にかかる時間は短くて済みますが、その緑茶は渋みを比較的強く感じるお茶になります。
特に雲南大葉種は重合カテキンが豊富なお茶なので、乾燥機で乾かしてしまうとその渋みは本当に強烈なものになります。
そこで雲南ではゆっくり日干しで乾燥させる手法が取られており、乾燥に時間をかけることで渋みがおだやかに、かつ茶葉に含まれる重合カテキンは損なわれない茶葉ができあがるわけです。

また日干し製法は茶葉も独特のひなたぼっこのような香りを持ちます。
布団を干したときのあのなんともいえないほっこりした気持ちいい匂い、日干し製法でしか得られない香りが茶葉に含まれるわけです。


ゆっくり発酵熟成させることで重合カテキンがたっぷり含まれるプーアール茶に

当社のプーアル熟茶(プーアール茶)は一般的な雲南省のプーアール茶よりもゆっくり熟成発酵させる製法(発酵期間は一般のおよそ1.5~2倍)を採用しています。
この発酵技術により、一般的なプーアール茶よりも重合カテキンがたっぷりのお茶に仕上がるのです。
また急激に発酵させないことで、プーアール茶の独特のくせや臭い(かび臭や土臭さ)を抑えて、おいしいまろやかなお茶ができあがります。

プーアル熟茶(プーアール茶)は「渥堆(あくたい)」と呼ばれる発酵製法を利用して、緑茶をコウジ菌など微生物の働きで発酵させています。
この「渥堆」工程は一般的に3~4週間の期間で仕上げますが、当社のプーアル熟茶(プーアール茶)は6~7週間の期間をかけて、ゆっくりじっくり発酵させます。
ゆっくり発酵させるためには特別な経験と技術が必要で、しかもコウジ菌などの微生物を利用するのでその時々の気候により繊細に条件が変わります。
そのため、発酵期間は茶葉から目をはなすことができません。

微生物がゆっくりと働ける良い環境を作りながら発酵させることで、じっくりポリフェノール成分が重合カテキンへと変わっていくのです。
この重合カテキンを壊さないために、発酵後もゆっくりと2週間近くの時間をかけて自然乾燥させています。

2段仕込み!最終工程は安心安全な日本の技術「高圧蒸気滅菌」で

当社のプーアル熟茶は日本に輸入された後、日本の先進技術である「高圧蒸気滅菌」工程を経て、安心安全で飲みやすいお茶をお客様にお届けしています。

プーアール茶は一般的な緑茶や紅茶などと違い、発酵工程があります。また、プーアール茶の重要な重合カテキンは高温で乾燥させてしまうと成分が少なくなってしまいます。
そのため、雲南現地では自然乾燥仕上げをしており、熱処理による殺菌がされていません。

一般的なプーアール茶は熱処理殺菌がされていないまま流通していますが、当社ではお客様の安心安全のため、最終的な殺菌工程を日本の「高圧蒸気滅菌」技術により仕上げています。
この技術を利用することで、短時間に殺菌工程を行うことが可能になり、重合カテキンなどプーアル茶に含まれる有効成分を壊すことなく、安全なお茶をお届けしております。

またプーアール茶独特のくせであるかび臭や土臭さも少なくなり、飲みやすいすっきりしたお茶に仕上がります。
「ゆっくり発酵熟成」と「高圧蒸気滅菌」の2段仕込みの技術により、当社のプーアル熟茶(プーアール茶)は一般的なプーアール茶よりもずっと飲みやすいマイルドなお茶になっているわけです。